車のお宿、広々と。
谷汲にて車庫を建築中です。建方辺りから少しプレイバック。
建方、梁をかけやで打ち込んでいるところです。
今回建てているのは車庫ですから、もちろん車を入れなければなりません。そこで大きな開口が不可欠となります。シャッターをつける大きな開口は18尺(約5.5m)。
住宅ではなかなかお目にかかれない広さです。車を置くためには中にも柱を設置しづらく、自然と大スパンとなってしまいます。
そこで、スパンを大きく取れるように一抱えもあるようなごつい梁を使用します。
お施主様は国産に拘りを持たれる方ですので、大きな梁も柱ももすべて国産です。
梁のアップ。手前から奥へと渡っているもので背は150㎜、大きい方の梁背はなんと420㎜。でっかい。
より前の話ですが、基礎の話をば。地上に出ているこの梁も大きいのですが、実はもっと大きいのが地中梁。750mmもあります。その為、通常2度に分けて打つコンクリートを3度に分けて打っていました。
地中梁を目にする機会は普段なかなかありませんが、床の荷重を支え地盤の沈下に対応し、地震に対抗し、と結構な大役を果たしているのです。
まさに縁の下の力持ちですね。
一変してこちらは屋根の写真。綺麗に曲げられた板金がまるで折り紙の様。板金屋さんが屋根に合わせて丁寧に納めてくれます。
自分では把握しきれない細部の納まりは、現場に行って実際に見ることで大変勉強になります。……高いところが苦手なので、じっくり見るのには限度がありますが。
現在は内部造作中で、完成までもう少し。お引き渡しできる日が楽しみです。