白木建設株式会社


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拝殿 柱の根接ぎ

CATEGORY
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DATE
2020.05.21

神社の拝殿を修繕中です。土台と柱の根元の修繕をするため、建物を少しだけ引き上げて作業します。

 

 

取り除いた土台の一部分。継ぎ手がこんなにぼろぼろに……長い間頑張ってきた証ですね、お疲れ様です。

 

土台は部材ごと新しいものに取り替えますが、柱は傷んだ部分のみを根接ぎします。

今回の柱に使う継手は“金輪継ぎ”。掘られたT字型の凹凸がかみ合うことで、新しい材と古い材がずれたり抜けたりすることがなくなります。

 

新しく継ぐ材は元の柱の加工は現場でしか行えません。大工さんがコツコツとノミを使用して形を作っていきます。が、これがまた大変な姿勢。見ているだけで腰や腕が痛くなりそう……。

 

出来上がった継ぎ手がこちら。事前に加工して持ち込んだ部材と現場で加工した柱がぴったり!綺麗にかみ合っています。

 

取り除く部分がもっと小さい場合、金輪継ぎではなく“バサラ継ぎ”というまた異なる継手を使うようです。継ぐ部材だけにとどまらず、使用する材の長さでも継ぎ方が変わってくるんですね。

継手の世界の奥深さ、ほんの少しだけ垣間見ることができました。

 

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