それぞれのリノベーション、それは家々の文化
子どもたちは巣立った。これからのご夫婦にとって住み良さを求めるリノベーション。
築100年を超える旧家。その趣きを残しつつ、現代の仕様を求めるリノベーション。
孫の出産を機に祖父母は離れへ。母屋の雰囲気を愛する子ども夫婦が求めるリノベーション。
家族構成の変化により2階が不要に。2階部分を減築平屋にし、耐震強化を求めるリノベーション。
施主様からいろいろなお話を伺う中で、思うことがあります。
それは、動機は皆様それぞれですが、根っこ部分にあるのは、
今までの住み家への愛着であり、
それぞれの家の文化を大切にしたい、継承したい、
ということではないでしょうか。
工業化、パターン化された住宅に始まり、オール電化、ゼロエネルギー住宅仕様など、
住宅産業界も新たな文明を追い続けています。
新たな文明は、斬新で便利な生活を与えてくれます。
同じ文明の機器を用いれば、大手ハウスメーカーでも個人工務店でも同様な住宅は建てられます。
しかし、どこまでいつまで新しいものを追い求め続ければいいのでしょうか。
私たち白木建設は、子どもの心身への影響、家族の感情感性、自然風土への畏怖、これらを基本として家づくりに携わってきました。
その考えは家づくりの原点だと思います。今リノベーションを思慮される方々は、その原点に戻りつつあるのではないのでしょうか。