白木建設株式会社


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門の袖柱修繕

CATEGORY
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DATE
2019.10.11

門の袖柱の足元が腐っており、直したいとご連絡をいただき、現地調査に訪れると…

 

 

 

束の上5cm程の範囲が腐朽していました。

調査を終え現地を去ったあと、柱が石で無くモルタルに載っていたことが気になり、後日あらためてお伺いしてモルタルを割ってみました。すると柱が地面に埋めてあり、モルタルの隙間から侵入した雨水の影響で、腐朽は地中部分まで深く進行していました。

 

 

 

 

将来のことを考え、地中に埋まった柱を切断して、束石に載せ替える工事を行うことになりました。

 

袖柱と門柱の接合部はクサビで留めてあり、大工さんであれば容易に取り外せるようにしてあります。大きく壊さずに傷んだ部材のみを取替できるように作る、建てた当時に将来のメンテナンスを想定した、木造ならではの仕組みです。

 

 

 

 

柱を切断して、地中に埋まった柱を掘り起こします。大工さんは切断した柱を束石に据えれるように加工。隠れてしまう箇所は防蟻材を入念に塗ります。

 

 

束石をセットした柱を元の位置に戻して、束石をモルタルで固定します。

 

 

 

見た目には大きな変化のない工事ですが、袖柱はとても健全な状態に生まれ変わりました。

 

 

 

 

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