週末の家 京都 建て前更新日時:2009/12/19 21:27

スタッフダイアリー

京都市修学院近くのM邸の建て前がありました。

風致地区のため建築確認許可が大幅に遅れ、約2ヶ月遅れの建て前となりました。
英国人のご主人と日本人の奥様、東京在住在勤のお二人の週末の家です。
中仙道を二度も歩かれたご主人のお気持ちを汲み、設計監理の㈱ムーンバランス 辻村社長様から、日本文化漂う上棟式を催行してほしい旨のご依頼がありました。

京都市には、通称「おかめ塚」と呼ばれる千本釈迦堂があります。
その昔、ある宮大工がお寺の本堂建立を依頼されます。しかし、うっかりしたことに重要な真柱4本の内の1本を短く切り落としてしましました。
悩み途方に暮れる宮大工に、妻は「悔やんでも仕方が無いですよ。他の柱を同じように切り落として桝組みを入れ、本来の高さにあわせたらいかがでしょう」と話しました。
結果的には現代に残る立派な本堂は完成しました。
しかし、宮大工は「女房の知恵を借りて完成しては主の恥」として、自害しました。
現代では理解しがたい話かもしれませんが、当時の棟梁たち職人の気概が感じられます。

この話が後に受け継がれ、この本堂脇に「おかめ供養塔」が建立されました。
宮大工の妻が、おかめに似た、ふくよかなお顔だったそうです。

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この頃から京都では上棟の際、「おかめ御幣」を納められようになったようです。

今回の上棟も、この謂れをもとに、おかめを準備させていただき、記念にご自分のお名前を書いていただきました。ご主人様は慣れない筆で恐縮して書かれていました。

日本文化漂う上棟式と言うにはおこがましい限りですが、「槌打ちの儀」、「棟札納めの儀」、「祝い唄 木遣り」を行ないました。

「槌打ちの儀」は、家が永久に栄えることを願い、棟梁が「千歳棟」、「万歳棟」、「永永棟」と唱え、工匠がそれぞれに「オー」と応え、棟木を木槌で打ち納めました。

「棟札納めの儀」は、「おかめ御幣」を工匠が家の中心部分の束に納めました。
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「祝い唄 木遣り」は、不肖私と筑間氏でお祝いの気持ちを込め、謡わせていただきました。8年振りの木遣り唄でした。

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作業風景と、完成後、リビングから見えるであろう京都の景色です。
心より羨ましい限りです。

投稿者:白木

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