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愛知県一宮市にて寺院の本堂を改修しています。
屋根瓦と小屋組み木材の取替えが当初の改修内容でしたが、柱の傾きや床の不陸が目立ったため、柱根元の束石レベルの調整も施工しています。
ご存知のように寺院の屋根は、軒先や四隅が反り上がっています。
この反りは「桔木(はねぎ)」と呼ばれる部材によって、天秤の作用によって支えられています。この桔木が、経年と共にねばりがなくなったり折れたりすることで、寺院特有の反りが失われていきます。
写真に写る丸太が、この桔木です。一般的に松の木が使用されます。
本堂にこの桔木が20~30本使用されています。
上の写真は化粧隅木の下です。
木屑が載っているステンレスの丸い柱が見えます。改修前は化粧隅木が垂れていたため、このステンレスの柱で支えていました。
今回の工事で、折れていた化粧隅木を取替え、桔木を取替えて反りを復元したところ、ご覧のように300mm以上の空間ができてしまいました。
100年近くの昔、同じような工事が人力で行なわれていたことに、いつも感動します。
そして、その伝統技術を受け継いでいく使命も感じています。