TOP > 12 月 2009

昨日の大晦日から雪が降り始めました。積雪の元日は久しぶりです。
旧年中は、多くの方との出会いがあり、多くのご縁をいただきました。ありがとうございました。
建築技術や建材の多様化、情報化により、お施主様のご要望も多種多様化して参りました。
私たち社員一同は、新しい技術等を積極的に取り入れ、または取捨選択し、お施主様にとってベストな財産を提供して参ります。
昨年以上、本年もよろしくお願い申し上げます。
白木建設では、真に人にやさしい材料と、家族がいつもふれあう間取り、簡単に言えば、家造りの原点に立ち返り、住む人と造る職人、地域の雇用と環境を考えた家を造りたいと考えています。
従来の材木店や工務店は、無垢材を使い、職人さんが一生懸命作業しています。ただひとつ欠点があるとすれば、デザイン性ではないでしょうか?いわゆる、材料勝ち、大工(職人)勝ちの住宅です。
逆に設計主体のデザイン性のある住宅は、構造や意匠的な問題から新建材や奇抜な手法を用いることがあります。住宅は文字通り、住むための家であり、見せるための家ではありません。
これらのことを解消するために、木造建築におけるオピニオンリーダー的設計士と連携し、意欲のある若手職人を中心として、子どもからお年寄りに至るまで、すべての人にやさしい住まいを提供して参ります。
増改築はもちろんのこと、家造りに関して、ご質問やご不明なことがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
重ねまして、本年もよろしくお願い申し上げます。
2010年1月1日 寅
白木建設株式会社 代表取締役 白木裕輔

京都市修学院近くのM邸の建て前がありました。
風致地区のため建築確認許可が大幅に遅れ、約2ヶ月遅れの建て前となりました。
英国人のご主人と日本人の奥様、東京在住在勤のお二人の週末の家です。
中仙道を二度も歩かれたご主人のお気持ちを汲み、設計監理の㈱ムーンバランス 辻村社長様から、日本文化漂う上棟式を催行してほしい旨のご依頼がありました。
京都市には、通称「おかめ塚」と呼ばれる千本釈迦堂があります。
その昔、ある宮大工がお寺の本堂建立を依頼されます。しかし、うっかりしたことに重要な真柱4本の内の1本を短く切り落としてしましました。
悩み途方に暮れる宮大工に、妻は「悔やんでも仕方が無いですよ。他の柱を同じように切り落として桝組みを入れ、本来の高さにあわせたらいかがでしょう」と話しました。
結果的には現代に残る立派な本堂は完成しました。
しかし、宮大工は「女房の知恵を借りて完成しては主の恥」として、自害しました。
現代では理解しがたい話かもしれませんが、当時の棟梁たち職人の気概が感じられます。
この話が後に受け継がれ、この本堂脇に「おかめ供養塔」が建立されました。
宮大工の妻が、おかめに似た、ふくよかなお顔だったそうです。
この頃から京都では上棟の際、「おかめ御幣」を納められようになったようです。
今回の上棟も、この謂れをもとに、おかめを準備させていただき、記念にご自分のお名前を書いていただきました。ご主人様は慣れない筆で恐縮して書かれていました。
日本文化漂う上棟式と言うにはおこがましい限りですが、「槌打ちの儀」、「棟札納めの儀」、「祝い唄 木遣り」を行ないました。
「槌打ちの儀」は、家が永久に栄えることを願い、棟梁が「千歳棟」、「万歳棟」、「永永棟」と唱え、工匠がそれぞれに「オー」と応え、棟木を木槌で打ち納めました。
「棟札納めの儀」は、「おかめ御幣」を工匠が家の中心部分の束に納めました。

「祝い唄 木遣り」は、不肖私と筑間氏でお祝いの気持ちを込め、謡わせていただきました。8年振りの木遣り唄でした。
作業風景と、完成後、リビングから見えるであろう京都の景色です。
心より羨ましい限りです。